トップページへ

JCGG事務局
国立研究開発法人 理化学研究所
生物科学研究棟S405

〒351-0198
埼玉県和光市広沢 2-1

調査および出版

糖鎖研究の調査、出版活動

■2004年の調査活動
 2004年10月、バイオテクノロジー開発技術研究組合からJCGGに対し「糖鎖科学研究の動向」に関する調査の依頼がありました。JCGGでは調査会の委員長に川嵜敏祐企画委員長を決め、企画委員を中心に10名が調査委員となってプログラムを企画しました。 調査項目は「糖鎖研究の現状と今後の方向」、「インフラとリサーチソースの現状」、「国内糖鎖研究状況」、「海外糖鎖研究状況」などに亘り、各研究領域のフロントで活躍されている140名の研究者が調査に当たりました。調査結果は2005年6月バイオ組合との連名による「糖鎖科学研究調査報告書」に纏められました。(報告書1)

■2005年の出版活動
 上記調査の詳細は、川嵜敏祐編集委員長および7名の編集委員(伊藤幸成、木曾 真、鈴木明身、谷口直之、成松 久、長谷純宏、古川鋼一、各理事)により、さらに詳細な学術書、「未来を拓く糖鎖科学」として纏められ、2005年12月、金芳堂から発刊されました。(監修:永井克孝理事長)(書籍2)

■2006年の出版活動
 さらに、2006年4月のJCGG理事会にて、上記書籍をベースとした英語版出版企画が承認され、谷口直之理事の編集責任者の下、5名の理事(伊藤幸成、鈴木明身、成松 久、川嵜敏祐、長谷純宏)が編集委員となり、内容を糖鎖科学実験書に改めて編むことになりました。 本書の執筆陣は書籍2とほぼ同じメンバー120名が担当しました。書名は「Experimental Glycoscience」とされ、Glycobiology, Glycochemistryの2分冊に纏められ、2008年7月にSpringer社から発刊されました。(書籍3)

書籍

■2013年の出版活動
2010年米国アカデミーは糖鎖科学研究の現状と発展に関する調査活動を行い、白書「米国における糖鎖科学、グライコミクスに関する基調報告書」を発表しました。本白書に続き、全米研究会議(NRC)は「糖鎖科学とグライコミクスの重要性とインパクトの評価」に関する糖鎖科学分野研究者の電話会議を約1年間、23回開催し、その集約を2012年8月、「Transforming Glycoscience: A Roadmap for the Future」と題するレポートに纏め、公開しました。(この経緯の詳細は第10回JCGGシンポジウム要旨集p62-63に掲載してあります)(書籍4)
本レポートは糖鎖科学の現状、役割およびこれからなすべき課題を具体的にロードマップとして記載しており、わが国の糖鎖研究にとっても大変有益であるとJCGGは判断しました。そこで、谷口会長の監訳の下、14名が翻訳に協力し、2013年8月本書の翻訳版「変貌するグライコサイエンス −未来へのロードマップ−」を出版しました。本書は非売品ですが、興味のある方にお配りいたしますので、JCGG事務局へお問い合わせ下さい。 (書籍5)

書籍

■2014年度の出版活動
 JCGG企画委員会では、時々刻々変貌するグライコサイエンスについて統合的な理解を得る目的で糖鎖科学の英文書籍「Glycoscience :Biology and Medicine」の刊行を企画しました。本企画は、Naoyuki Taniguchi, Tamao Endo, Gerald Hart, Peter Seeberger, Chi-Huey Wongの5氏が編集委員となり、企画委員を中心に9名が専門委員として共同編集を行い、シュプリンガー・ジャパン社から、2014年11月に出版されました。
本書は全2巻からなり、基礎生物学から医療応用に関わる糖鎖科学に至る全般について、15章256項目についてそれぞれの専門家約200名に研究を簡潔に執筆いただき、併せoverviewを付してグライコサイエンスの現状を網羅する内容となりました。本書の内容については、下記サイトでご覧いただけます。
http://link.springer.com/referencework/10.1007%2F978-4-431-54836-2

書籍